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おしらせ

2007年04月07日「しっぱい、せいこ~う」

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2007年元旦の嵐口春日太鼓新春ライブと竹筒ローソクの話。

時計の針が子の刻(午前0時)を告げると同時に「ソーリャ」の掛け声がかかり、嵐口春日太鼓保存会の演奏がはじまった。

新年早々のイベントとして地区の皆さんにも好評を博している演奏は西暦2000年から続いている。
地区の有志は、同会の素晴らしい演奏に加えて、視覚的にも、これまでとは一味違う幻想的な雰囲気を演出しようと、年末から手作りのローソクを制作し、竹筒に入れられたそれに点火するこの時を待ちわびていた。

しかし・・・。

ローソクが悪かったのか、竹筒が悪かったのか定かではないが凪ぎ(なぎ = 波風が無い)にもかかわらず消灯するローソクが続出した。かろうじて光を放っていても竹筒の内側はローソクの炎から発せられる大量のススで辺りに劣らない漆黒と化した。ローソクの光が竹の内面に反射し、ほのかな光を放つという目論見は外れた。

「えらい暗かにゃ~(とっても暗いなあ)」
という声が会場のあちこちから聞かれ始めた時、会場内の電柱に取り付けられた水銀灯が光を放った。

主催者はローソク単独での採光を断念したのだ。

幻想的な光は、未確認飛行物体の着陸を思わせるきらびやかな水銀灯の光に変わった。太鼓の小気味よいリズムは心を鼓舞する軍艦マーチを連想させ、会場は、あたかも遊技場の店内のような雰囲気に。

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「しっぱい(失敗)、せいこ~う(成功)」。
“失敗は成功のもと”という言葉を聞きつけ、幼少時の姪が失敗したり間違いを犯したときに大きな声で言い放っていたことを思い出した。

「来年はちった(少しは)成功するごつ(成功するように)かんがゆわい(考えよう)」。
取り組みの表面的な成否にこだわらない無垢というか楽天的な気質が心地良かった。

今回の取り組みは、幻想的な光で会場を盛り上げるという目的に照らせば失敗の部類に入ってしまう。
しかし、力を合わせて何かをしようという心意気は、これからの種々の活動を成功に導く原動力。

記事:御所浦町住民

2014年11月01日「島撮 shima-dori」結果発表

2014年8月1日から9月30日にかけて募集しました「島撮 shima-dori」に、総数27名108点の応募がありました。応募いただいた皆さまに改めて御礼申し上げます。

審査の結果、各受賞作は以下の通りとなりましたので、
タイトル、撮影者名、コメント、写真、審査員からの一言を掲載いたします。

◎島撮大賞
副賞:御所浦商品1万円分+ペア宿泊および体験プログラムセット(4万円相当)

「うまいっ!」 村井水貴様
真昼間に青空の下で海に入りながらのスイカは最高にうまいっ!都会育ちの友達に、この体験は更に新鮮だったようで、いい表情でした。赤島で撮影。

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太陽、青い海、スイカ、自然丸かじり女性の姿がすばらしい。人物を手前に大きくいれてバックに島をいれたのがよかった。(坂本氏)
明快で直球!正面から捉えたストレートな写真で、こちらも気持ち良い。御所浦の水に足を浸しながら食べるスイカは最高でしょう!(白井氏)

◎天草御所浦ジオパーク賞
副賞:御所浦商品1万円分+天草ジオパークグッズ

「未来への架け橋」木下美治様
建設中の第2架橋・第3架橋がこの虹のように架かってほしい。

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恐竜と虹の構図のバランスとれています。恐竜の表情が微笑ましく、明るい未来が伝わってきます。(坂本氏)

◎島の暮らし賞(2名)
副賞:御所浦商品1万円分

「坂の町」谷脇哲也様
嵐口地区の急坂な生活の道。もうすぐあとすこし。

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厳しい地形条件の下で築かれた集落空間のなかで、ゆったりと時間が流れる島の暮らしの1コマがよく表現されている。向こうに見えるお墓、手前の水路、ブロック塀と石垣など坂道の捉え方がうまく、人物を引き立たせ、写真としてもきれい。(枝松氏)

「来た!!イノシシが来た!!」 浦崎牧子様
凶暴で農作物を荒らし、時には人も襲うイノシシ!!夕方、まだ明るいのに出没!!家から見るイノシシはサファリパークさながら!!大阪から来た兄弟と嵐口在住の小さいワンコが見ている姿がおかしいですね!!

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一家団欒中にいのししの珍客、ワンコと子供たちの緊張が伝わってきます。サッシでいのししがぼやけているのがおもしろいです。映画の一場面を思わせます。(坂本氏)
野生動物とのせめぎ合いは現代における島の大問題。深刻な事態なのだが、迎え撃つ島の人々にそれほど悲壮感はないようだ。そうした姿がユーモラスにとらえられている。写真でイノシシの姿がよくわからないのは残念。(枝松氏)

◎島の風景賞(2名)
副賞:御所浦商品1万円分

「台風あとの朝焼け」 林田良平様
甥っ子たちとカブトムシを探して登った烏峠でみた朝焼け。

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島を見渡す鳥峠、劇的な自然の中で、のんびりとした時間。2人の子供の背中を見つめる優しい写真の眼差しに、いくつもの物語のはじまりを感じます。(白井氏)

「あこうの木の下で」小川浩様
アンモナイト館に行く途中に天然記念物のあこうの木があました。その下で地元の女性が談笑していました。その様子がとても楽しそうだったので、お声かけをして写真を撮らせていただきました。

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あこうの木は集落のシンボルで自然に人々が集まってくるに違いない。この場所で長く生きてきた大木の力と、それと拮抗する島のコミュニティのあたたかさ、両者から生まれ出る談笑の楽しさがよく表われている。(枝松氏)
民家の目の前に大きなあこうの木とバス停。談笑する島の人々の姿に、穏やかで美しい島の暮らしを感じます。(白井氏)

◎佳作(7 点)
副賞:記念品贈呈

「じぃじのお船だぁ〜いすき!」井坂理絵様
海、山、空、船、御所浦のいいところ1人じめしました(^_^)

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子供のVサイン「後は俺に任せて」たのもしい表情がよくとれています。(坂本氏)

「森枝家の夏」 山本草介様

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暮らしの中にある、ちいさな奇跡の瞬間と 大胆な視点と距離。撮影者と子供の間に交わされる、眼差しがかわいらしい。(白井氏)

「船と橋」松田伶二様
御所浦に来たな~と感じる一枚! 時間がゆっくり感じます。

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橋も島には欠かせないインフラだが、船の行き来が生活に根付いている様子が感じられる。家族での航行、行き交う漁船との出会いなど、海上を行く船の楽しさと緊張感が出ている。構図も決まっており力強さがある。(枝松氏)

「御所浦一円」林田良平様
8月中旬の早朝。甥っ子と登った烏峠から見渡した御所浦。台風直後の雲と街灯がキレイでした。

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風景の端っこに佇む子供と不穏な空は、幼い頃に妖怪を信じていた世界を見ている様だ。(白井氏)

「井戸端会議」 佐伯千枝子様
廃校となった小学校の校庭の片隅に誰が置いたのでしょうか

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後ろのガードレールがなかったらもっといい作品になっていたとおもいます。
木の影を利用して、メルヘンを連想さする作品です。(坂本氏)

「里帰り」 西村哲治様
夏休み、お盆の里帰り。おばーちゃんの家へ急ぐ孫たちです。独特の情緒が漂うせどわを迷子にもならず行ったり来たり、束の間の島の暮らしを満喫しました。

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島独特の「せどわ」と「里帰りの子供たち」を結びつけて島の空間や時間を表現した着想が秀逸。子供たちの弾む心も捉えられているように思うが、写真表現としての説得力はちょっと物足りない感じがする。(枝松氏)

「文明の代償」 村井みさき様
とうとう休止になりました。

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ぱっと見ると正体不明の建造物が建ち、工場ともジェットコースターとも取れる景観によって、島にある自然や伝統的な集落だけではない人の営みが写真に収められていることを評価。若者と子どもの後ろ姿に未来の姿を考えさせられます。
休止となった架橋自体は今後どうなっていくのやらというところですねぇ(御所浦.net)